ホンネらぼ

猫を飼うための準備や注意点

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猫を飼うなら猫を知ろう

猫を迎えたいたけど「どうやって育てるの?」と、悩んだりしていませんか?

実はわたしも初めて猫を迎え入れたときは、猫の習性すら知らず右往左往していました。

なんとなく、猫というのは『放っておいても生きていける生き物』というイメージがあったからです。

もちろん外で暮らす猫は、それなりに生きていく術を身につけ、自由気ままに暮らしているでしょう。

しかし、外は危険が伴い、病気やケガをしても自然治癒に頼るしかないのです。

反面、家猫には外で暮らすような自由はありませんが、生活や健康の管理をしてくれる人がいます。

猫にとってどちらがいいのかはわかりませんが、せっかく猫を迎え入れるのであれば「知らなかった」という理由で後悔したくはないですよね。

このページでは、飼い猫と健やかに穏やかに過ごすめの注意点をお伝えしたいと思います。

捨て猫を保護したら、まずは動物病院で診察を

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最初にお伝えしたいのは、過酷な環境で生活していた外猫は、見た目では判断しにくいということです。

正確な月齢や健康状態は獣医さんでないとわかりません。

万一、深刻な病魔が潜んでいたとしても、専門的な診断によって早期解決に繋がります。

外猫を保護した場合、まずは動物病院で診てもらうと安心です。

 

動物病院で必ず診てもらいたい4つのこと

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次に、動物病院に受診した際、必ず診てもらいたいことがあるのでお伝えします。

1.ノミの駆除について

外猫を保護した場合、最初に発生する問題はノミや猫回虫です。

ノミは自分で駆除することもできなくはないのですが、体力のない子猫や弱った猫にはおすすめできません。

最近はインターネットからノミの駆除剤を購入することもできるのですが、“ノミの駆除=殺虫剤”でもあります。

危険を伴う薬剤については、獣医さんの指示のもとで行うことを強くおすすめします。

2.回虫症について

ノミ同様、外で保護した猫に多く見られるのが回虫症です。

回虫症とは猫の小腸に猫回虫が寄生することで起こる感染症です。

子猫の場合は下痢や嘔吐、栄養失調などの症状が現れます。

成猫の場合は無症状のこともありますが、人にも感染する可能性があるので、放っておいていいというわけではありません。

回虫症の有無は検査が必要なので、動物病院で診てもらい適切な駆虫薬を処方してもらってください。

3.ワクチンについて

生後2~3ヵ月になったら感染症予防のためにワクチン接種をします。

これは法律で義務付けられているわけではありませんが、感染予防の観点からも一度は受けておくことをおすすめします。

種類は3種混合ワクチン、5種混合ワクチン、単体ワクチンがありますます。

どのワクチンを接種するか、副反応はどういった症状か、接種後の注意なども含めて獣医さんに相談してください。

4.避妊・去勢手術(不妊手術)について

不妊手術については賛否両論ありますが、猫の場合は病気予防のためにも不妊手術が推奨されています。

猫は、早い子で生後半年くらいになると発情を迎えることもありますので、発情期に入る前に不妊手術を受けるのが一般的です。

とはいえ、個体差もあることなので、生後4~8ヵ月くらいに予定しておくといいでしょう。

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上の4つのことは、これから一緒に暮らしていくうえでとても大切なことです。

素人で解決できることではないので、必ず獣医さんに相談してください。

猫を迎えるときの準備・猫に必要なもの

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■フード・水を入れる容器

体が小さい時期は浅めの器を用意してあげます。

体の大きさが安定してきたら、頭が下がり過ぎないよう少し高さのある容器に切り替えてあげましょう。

水を入れる容器は2~3個用意して、いろいろな場所で水を飲めるようにしておきます。

猫はあまり水を飲みたがらないので、脱水症状を防ぐためにも、お気に入りの場所を見つけてあげてくださいね。

★猫用食器についての記事は下記ページをご覧ください

kani-624.hatenablog.com

■トイレと猫砂

体の小さい子猫は、浅めの段ボールに切り裂いた新聞紙を敷き詰めた簡易トイレでも代用できますが、生後3ヵ月くらいまでには猫用トイレを準備しましょう。

トイレ用の砂は、固まるタイプや固まらないタイプがあります。

固まるタイプの砂は、鉱物系・紙系・木系・おから系などがあり、固まらないタイプは主にシステムトイレで使用します。

猫は、トイレが汚れていると我慢してしまうことがあるので、トイレ周りやトイレ内は清潔を保ってあげることが大事です。

お世話の一環として、快適な環境を維持してあげてください。

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■寝床

生後2ヵ月くらいまでは、ダンボールなどにフリースや毛布を入れて暖かい寝床をつくってあげましょう(ダンボールは体温調整の未熟な子猫の保温に適しています)。

すこし成長したら、市販のかわいいベッドや寝心地のよさそうなベッドにシフトしてもいいと思います。

ただ、飼い主がよかれと思って用意したベッドを、猫が気に入ってくれるとは限りませんので心しておいてくださいね。

たとえ用意したベッドを使わなくても、それは自我が芽生えてきた証拠です。

自分でお気に入りの場所を見つけ寝ているのであれば、そこが猫にとって心地よい寝床です。

無理やり移動せず、猫が安心できる場所で寝かせてあげましょう。

 

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■キャリーバック

躾ができない猫にとって、リードをつけての通院やお散歩は困難です。

かりにリードをつけてお散歩ができる子であっても、災害で避難する場合はキャリーバックが必要不可欠です。

キャリーバックに慣れていないと入りたがらない猫もいます。

猫が自由に出入りできるようにキャリーバックを出しっぱなしにしておけば、勝手に慣れてくれるのでおすすめですよ。

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■爪とぎ

爪とぎは猫の本能ですので、残念ながらやめさせることができません。

専用の爪とぎがないと、猫は家の壁紙や家具で爪をといでしまうので、用意しておく必要があるのです。

爪とぎの素材は・麻・ダンボール・木・カーペットがあり、形も縦置き型・横置き型・コーナー型・ハウス型など種類も豊富なので、いくつか用意してお気に入りの物を見つけてあげてください。

猫にとって爪とぎをやめさせるというしつけはできませんので、人が先回りして対策することが大切です。

爪をとがれたくない場所には『爪とぎ防止シート』を貼るのもひとつの方法ですよ。

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■キャットタワー

キャットタワーは猫に必要な上下運動ができたり、外を眺めたり、お昼寝をしたりと活躍する猫グッズです。

気に入ると、そこで寝て、ご飯も食べて、遊んでと、いわば猫のお城です。

麻ひもが巻いてあるキャットタワー(画像の支柱部分)は爪とぎもできるので、1台あるととても便利です。


以上が揃えておきたい猫グッズです。

どれをとっても種類やサイズは豊富なので、住宅環境や猫の性格に合わせて用意しましょう。

猫と暮らす際の注意点

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長くなりましたが、どうしてもお話しておきたいことがあります。

それは、猫は飼い主が想定してない動きをするということです。

最後に、猫とわたしが長年暮らしてきて経験したことや聞いたことのある『家の中で起こった事故』をあげておきます。

猫にとっては「過保護かな?」と思うくらいがちょうどいいので、ぜひ参考にして事故を未然に防いであげてくださいね。

輪ゴムやひも状のもの、小さなおもちゃの誤飲

一家に1猫は経験がある、遊んでいるうちに起こる誤飲。

外出時などは猫が口にしそうな小さな物や、紐状の物は片づけておきましょう。

ビニール袋・紙袋などの柔らかい持ち手部分

ビニール袋や紙袋で遊んでいるときに起こる事故。

持ち手で頭が抜けなくなるとパニックを起こしたり、首にひっかかってしまうと命にも関わる危険性もあります。

ビニール袋など猫の遊び道具として与えるときは、持ち手の部分をカットしておけば事故防止になります。

拭き掃除用の洗剤

猫はグルーミング(毛づくろい)を頻繁に行います。

洗剤を使用した掃除後、洗剤が残っている部分に寝転がり、その体を舐めてしまい中毒症状を起こすことがあります。

掃除に使う洗剤は、ペット対応のものを使いましょう。

玄関や窓の締め忘れ

家猫はわりと脱走したがります。

脱走をしようと思っていなくても、大きな音に驚き、咄嗟に外へ出てしまうことがあります。

外に慣れていない猫は帰れなくなってしまったり、交通事故の危険もあるので要注意です。

扉や窓の締め忘れがないかを確認するクセをつけたり、脱走癖のある猫がいるお宅は、脱走防止フェンスの設置をおすすめします。

飲食物の誤飲・誤食

人間が食べている物でも、猫にとっては危険なものがあります。

食べ残しや飲み残しはきちんと片づけておきましょう。

観葉植物

猫草が好きだからと、すべての植物を猫が口にしていいわけではありません。

猫とっては危険な植物があるので、植物を飾る場合は、カバーをかけたり、猫が入れな
い部屋に置くなど工夫をしましょう。

猫にとって危険な植物

カサブランカ

テッポウユリ

ローズリリー

ドラセナ

ヒヤシンス

チューリップ

ポトス

カラジューム

ヒガンバナ

パンジー

アサガオ

ディフェンバキア

モンステラ

ツツジ

アジサイ

ススキノ科

ナス科

多肉植物

 

 

お風呂場や洗濯機の水の事故

浴槽や洗濯機に水が入っているときは必ず蓋を閉めましょう。

お風呂の蓋は暖かいので蓋の上でくつろいだりする猫もいますが、軽い蓋は猫でも簡単にあけられます。

実際に、お湯が溜まっている浴槽に子猫が溺れたという死亡事故もありました。

お風呂場の扉はしっかりと閉めておく、残り湯は必ず流す(流さない場合は必ず扉を閉める)など、事故がおきないように注意しましょう。


愛猫を守るための人間の役目

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猫は好奇心旺盛な生き物です。 

とくに子猫時代は、どんなことにでも、どんなものにでも興味津々です。

その好奇心や興味が、痛ましい事故の原因となってしまうこともあるのです。

わたしたち人間は知識や情報を備えておくことができます。

ちょっとした聞きかじりでもいいのです。

危険を予測し対策することが、飼い主の役目なのではないでしょうか。