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【猫のノミ対策】意外と知らないネコノミの怖さ

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ノミがいるかも?猫がこんなしぐさをしていたら要注意!

最近、愛猫がしきりに体を掻いているなんてことはありませんか?

以下のようなことがあったら、ノミが寄生しているかもしれません。

・頻繁に毛づくろいをする
・しきりに体を掻いたり、体を噛むようなしぐさをしている
・毛の間に黒い粒のようなものがある
・猫がくつろいでいた場所に、黒い砂粒のようなものが落ちている


上記の内、3つが当てはまるようであれば、体にノミが寄生している可能性があります。

とくに下の2つが当てはまればノミの寄生は確定なので、すぐに駆除してくださいね。

猫に寄生するネコノミの正体は?

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猫に寄生するノミは「ネコノミ」と呼ばれていて、その体は1~3mmと小さいながらも、30㎝ものジャンプ力があります。

ネコノミの繁殖期は春から夏にかけてが多いのですが、気温18℃~27℃、湿度75%~85%あれば繁殖環境に適しているので、室内飼いの場合は季節問わず注意が必要です。

さらにおそろしいことに、ノミは猫や人の血を栄養源とし、1日平均30個の産卵を繰り返し1~2ヵ月程度で一生を終えます。

1~2ヵ月というと短命に聞こえますが、その間に1,000個もの卵を産むので、思っているよりノミは手強いのです。


完全室内飼いでも安心できない?!ノミがつく原因とは?

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ノミがつく原因は

・猫を散歩させたり、ベランダや外に出す→猫につく
・野良猫やネコノミが寄生した動物と接触する→猫にも人にもつく
・人間が持ち込む(ズボンや靴などにくっついている)→人につく
・ペット可の集合住宅の場合、近隣からノミが入りこむ→室内で繁殖

1匹でもついてしまったらどんどん増えていくので、早めに対策をしましょう。


ノミが原因で引き起こされる症状

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ノミの寄生したときの症状は、激しいかゆみだけではありません。

とくに子猫や老猫のような抵抗力が弱い猫は、病気を引き起こすこともあるので要注意です。

【猫が発症する病気】
・貧血
・ノミアレルギー皮膚炎
・瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)

【人への被害】
・かゆみ
・水ぶくれ
・猫ひっかき病

★猫ひっかき病については、下記記事をご覧ください

jp.mypetandi.com


猫にノミが寄生しているか確認する方法


冒頭でもお伝えしたように、猫がしきりに体を掻くようなしぐさをしていたら、ノミが寄生している可能性があります。

ノミは増えていくばかりなので、定期的に確認し駆除してあげてください。

確認する方法は以下に記載します。

1)猫の体全体をチェックする
赤く炎症を起こしていたり、かさぶたができていないかを確認しましょう。

毛づくろいのしすぎで、脱毛することもありますので、全体をくまなくチェックしてあげてください。


2)被毛をかき分けてノミの存在をみつける
はっきりとは見えなくても、黒いものが毛の中をスルスルと泳ぐように動いていたら、それはノミです。


3)被毛の中を見る
被毛の中に黒い粒のようなものがあったり、猫がくつろいでいた場所に黒いカスのようなものが落ちていたらノミのフンだと考えられます。

ノミのフンかどうかを確認する方法は、その黒い粒をテッシュに上に置き、上から水を垂らしてみてください。

じわ~っと赤茶色に滲んだら、それは吸血したノミのフンなので、ノミが寄生していると思って間違いないでしょう。

 

猫についたノミを駆除する方法と対策

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ノミ取りシャンプーで体を洗う
・ノミ取りコームでブラッシングをする
・ノミ駆除薬を使う

※注意1※
ノミ駆除薬はネット通販などでも購入できますが、体重によって量が決められています。

間違えた容量で使用すると猫に危険が及ぶため、獣医さんの指示のもと使用してください。


※注意2※
ノミ駆除薬を使用したあとのグルーミング(自分の体を舐める行為)や、アログルーミング(猫同士で舐め合う行為)は、嘔吐や下痢の原因になります。

多頭飼いの場合、同時に駆除薬を投与することが効果的ですが、アログローのミングの習慣がある猫同士は、投与後に隔離することが望ましいです。


※注意3※
つかまえたノミは潰さずに、ガムテープなどに封じ込めてから、焼却処理か熱湯処理をしましょう。


大量のノミが子猫の顔をつたって流れ出てくるおぞましい光景

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※画像は保護してから3週間くらいのもの(右側)


最後に、我が家の保護猫(画像右側・3男猫)にまつわる『恐怖のノミ事件』をお話させてください。

我が家の3男猫は、保護当時、てのひらサイズの大きさでした。

実際、獣医さんに診てもらったら、生後4~5ヵ月と言われたのですが、本当に小さくてガリガリの子猫でした。

野良猫でしたが、保護した場所にはドライフードの入った小皿が置いてあったので、ゴハンは食べていたようです。

では、なぜ、そんなに小さくてガリガリだったのかというと・・・

もちろん、野良猫なので栄養不足であったことは確かですが、それよりも驚いた原因は『ノミの寄生』です。

診察の結果、3男猫はノミの吸血による重度の貧血・脱水症状・栄養失調が原因で、月齢と体の成長が伴っていなかったのです。

「命の補償はできない」と言われるほど悪い状態でした。


話は前後しますが、保護した夜はキャリーケースで隔離しました。

先住猫が2匹いるので、ノミが移ることを懸念したからです。

それでも念のため、自宅で簡単にできるノミ駆除をすることにしました。

洗面器や浴槽に猫の顔が浸からない程度のお湯をはり、そこに猫をいれるとノミが死んで浮いてくるという駆除法です。

3男猫は小さかったので、洗面器にお湯をはり浸からせてみました。

すると・・・数秒後には3男猫の頭から顔面にかけて大量のノミが流れるようにゾロゾロと出てきたのです。

数十匹のノミは洗面器に死骸となって浮かび、数十匹のノミはお湯に浸かってない顔から逃げ出す。

それはもう、とてもおぞましい光景でした。

娘に手伝ってもらいノミ駆除を行っていたのですが、あまりの気持ち悪さに娘は途中で逃げ出してしまうほど。

ノミの数は想像を超えるものでした。

4~5回ほど洗面器のお湯を変えましたが、出てくるノミの数は減らず、お風呂場中でピョンピョンと飛び跳ねています。

わたしも、どこで止めたらいいのかわからず、ひたすらノミ駆除を続けました。

そのうち、これまで声も出さなかった(出せなかった?)3男猫は「やめて~」というように「ミャ~ミャ~」鳴きはじめました。

これ以上は子猫の体力を考えると難しいと判断し、途中で断念。

続きは獣医さんにたくしたのですが。。。

大量ノミが逃げた(実際には流した)にもかかわらず、獣医さんには「すごいノミの量でしたね~」と言われるほど。

いったいどれほどのノミが寄生していたのでしょう。

ノミも1匹ならば小さな虫ですが、大量になってしまうと吸血鬼です。


大切な愛猫が小さな吸血鬼に脅かされないよう、対策してあげてください。