【子猫の食事】月齢に合わせた食事と与えかた
生後1ヵ月未満は1~2時間おきにミルクの授乳を
生後1ヵ月未満の子猫には、人肌にあたためた子猫専用ミルクを2時間おきに与えます。
分量は製品によって異なるので、容器に明記してある量と回数を与えます。
子猫の口にそっと小指の先を入れてみて、舌がくるんと丸まって吸い付くような動作があれば、ミルクを飲む力が備わっているので、哺乳瓶の乳首を口元に添えてみましょう。
母猫のおっぱいに吸い付くかのようにミルクを飲んでくれます。
チュパチュパとミルクを吸った子猫は、お腹がいっぱいになると自分で哺乳瓶から口を離してくれます。
お腹いっぱいの合図があったら授乳は終わりです。
温かい寝床に戻してあげましょう。
哺乳瓶でミルクを飲む姿はとても愛らしくて、この時期を体験すると、愛猫への気持ちがいっそう深くなるものです。
温かい気持ちになれる貴重な時間を満喫してくださいね。
冒頭でもお伝えしましたが、子猫の授乳は昼夜問わず2時間おきに与えることが望ましいです。
しかし、仕事を持っているので難しいという方もいますよね。
そのような場合は、自身のライフスタイルでどこまでできるか、どこができないかを考えてみてください。
そして、できない部分は家族にサポートしてもらえるか相談したり、ミルクボランティアさんがいる団体に相談してみるのもひとつの方法です。
日中だけなら近所の動物病院でも対応してくれる可能性もあります。
無理をせず、頼れるところは手を借り知恵を借り、子猫との生活が楽しい時間になるようにしてくださいね。
参考までに、月齢別ミルクの回数の表を記載しておきますのでご覧ください。
生後1週間以内 |
1日に8~12回 |
生後1週間前後~2週間前後まで |
1日に4回~8回 |
生後2週間前後~3週間前後まで |
1日に4回~6回※欲しがるだけ与えてOK |
生後3週間前後~1ヵ月くらいまで |
離乳食に挑戦後、ミルクでお腹いっぱいに |
次に、授乳の際の注意点をお伝えします。
・姿勢は仰向きにせず、腹ばいにする(母猫のおっぱいを吸うような姿勢)
・ミルクは作り置きせずに、都度作る
・ミルクの温度は手首に垂らしてみて、熱くもなく、冷たくもない程度(37~38℃くらい)
・人間の牛乳はNG
・授乳の前には排泄介助をすませておく
もし子猫が自力でミルクを飲めないようであれば、スポイトやシリンジで与えてみましょう。
元気があるのにミルクを飲まかったり、ぐったりしていて飲めないときは、体調が悪いことも考えらえます。
できるだけ早めに動物病院で診てもらいましょう。
生後1ヵ月頃になったら離乳食にチャレンジ
生後3週間を過ぎ、乳歯が生え始めたり、自力で排泄ができるようになったら離乳食を与えていきます。
離乳食用のフードや子猫用のウェットフードなど、やわらかい食事を用意しましょう。
(子猫用のドライフードをお湯でふやかしたものでも代用できますよ☆)
1日4~6回程度、3~6時間おきくらいに小さじ1杯程度の離乳食を指先に乗せて、子猫の口元に運び舐めさせ、それが食べ物だということを教えます。
離乳食は固形物に慣れることが目的なので、離乳食を食べても食べなくても、ミルクでお腹を満たしてあげましょう。
指先の離乳食を舐められるようになったら、浅いお皿に乗せて自分で食べられるように練習します。
自力で食べられるようになったら、少しずつ離乳食の量を増やし、徐々にミルクを減らしていきます。
なかなか食べてくれないときは、いつも飲んでいる温かいミルクをかけてみたり、味を変えるなど工夫をしてみてくださいね。
「これはゴハンだよ」と教えることがわたしたちの役目ですが、食べたがらない場合は無理をせず、ミルクをあげましょう。
上手に食べられるようになってきたら、ミルクの量を減らし徐々に離乳食へとシフトします。
順調に体重が増えてきたらミルクは卒業です。
個体差はありますが、生後1年たってもミルクを飲みたがる子はいませんから、子猫のペースに合わせていきましょう☆
最後にひとつお願い。。。
離乳食を食べたがらなくても、決して人間の食べ物は与えないでくださいね。
乳歯が生えそろったらドライフードにも挑戦
生後2ヵ月くらいになると乳歯が生え揃います。
その頃には離乳食も上手に食べれるようになっていると思うので、離乳食に少しずつドライフードを混ぜていきます。
いきなりドライフードの割合を増やしてしまうと、胃腸がビックリして下痢をしてしまう子もいますので、様子をみながら割合を変えていきましょう。
上手に食べられる子も、そうでない子もいるので、焦らずその子に合ったペースで離乳食を卒業してくださいね。
また、ミルクを卒業する頃になったら、お水も用意してあげてください。
猫はあまりお水を飲みたがらないので、体の大きさに合わせた器に水を入れて、部屋のあちこちに置いてあげましょう。
冷たいお水が苦手な子にはぬるま湯にしてあげるとゴクゴク飲んでくれたりします。
他にも器を変えたり、ダシを混ぜて香りづけしたりと工夫をしてみてくださいね☆
水を飲まな過ぎると便秘や病気の原因にもなります。
どうしても水を飲みたがらない場合はウェットフードを与えましょう(ウェットフードは60~70%が水分)。
獣医さんからのアドバイスなので、間違いないですよ☆
ドライフードの与える量と回数は成長段階で変えていく
離乳食を卒業したら、ドライフードは成長に合わせて給与量と回数を変えていきます。
生後4~5ヵ月ころまでは1日4~5回に分けて与えましょう。
量は、成長過程の個体差があったり、フードの種類によって異なるので、パッケージに記載してある給与量を参考にしてください。
回数は徐々に減らしていくようにします。
生後6ヵ月ころまでは3~4回、6ヵ月以降は1日1~2回(朝・晩)にシフトしていくのが理想的です。
子猫の成長はとても早いです。
生後12ヵ月までは【子猫用】と表記しているフードを与え、丈夫な体づくりと健康維持をサポートしてあげてくださいね☆