ホンネらぼ

【捨て猫の保護】弱っている子猫を見つけたらしてほしいこと

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飼えなくてもいいので小さな命を助けてほしい

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もし、公園に落ちている段ボールや草むらから子猫の鳴き声が聞こえてきたら。

あなたはどうしますか。

「気がつかなかったフリしよ~」

「助けてあげたいけど、連れて帰っても飼えないし…どうしよう…」

「とりあえず連れて帰ってきちゃった!でも、どうすりゃいいの?」という人がほとんどだと思います。

そりゃそうですよね。

現在の住環境や経済状況もあるうえに、動物と暮らすことを想定していない人もいるのですから。

でも、そこで助けを求めている子猫は授乳中の赤ちゃんと同様。

母猫か人の世話がなくては生きていけません。

一緒に暮らせなくてもいいんです。

弱った子猫に遭遇してしまい「見捨てられない」という気持ちが少しでもあったら、『命を救う』という意味で手を差し伸べてあげてほしいのです。

子猫がいたら捨て猫かどうか確認する

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子猫が鳴いていたとしても、必ずしも『捨て猫』とは限りません。

近くに母猫がいることもあるので、子猫から距離を置いた場所から、母猫がいるのか?いないのか?を確認してみてください。

近くに母猫がいれば、子猫の世話をしている可能性があります。
人に慣れていない野良の母猫は警戒心が強くなっているので、そっとしておきましょう。

親子共々保護したい場合。
野良猫の保護は慣れていないと難しいので、地域のボランティアさんや愛護団体の知恵を借りることをおすすめします。


逆に、あきらかに捨て猫だと判断できるとしたら、段ボールやビニール袋などに入れられ放置されている場合です。

子猫は自分でビニール袋や段ボールを用意することはできませんからね。

捨て猫にそのような手が加えられている場合は、人の手によって捨てられた可能性が高いので、保護ができなくても、せめて愛護団体や地域のボランティアさんにご連絡を。

子猫を保護したら、まずは暖める

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捨て猫は、どのような状況下であっても体温が低下している可能性があります。

とくに子猫は体温調節ができなかったり、寒さを苦手とする猫の特性もあるので、暖めてあげることが第一優先です。

暖める方法は

ダンボールの中に毛布やタオルなどを入れて暖める
・人間用の湯たんぽやカイロで暖める
※子猫がやけどなどをしないよう湯たんぽやカイロは直接体につけず、タオルなどを巻いて暖めてあげましょう
・ペットボトルに熱すぎないお湯を入れて寝床に置く

などがあります。

子猫を保護した場合は、季節問わず、まずは暖めてあげることが大切です。

すぐに動物病院へ連れて行けない場合にすること【食事】

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前述のとおり、まずは猫を暖めてあげます。

次にすることは、元気があるようなら食事を与えます。

保護した猫の年齢にもよりますが、歩くのもままならなかったり、目も見えていないようであれば、子猫用のミルクを哺乳瓶やシリンジなどで与えます。

まずは、子猫の口に小指を入れて、舌がストローのように丸まってくるか舌の動作を確認しましょう。

舌の吸いつき動作が確認できたら、子猫用のミルクを与えてみましょう。
※子猫用のミルクや哺乳瓶は、ペット用品を販売しているドラッグストアやホームセンターで購入できます

哺乳瓶やスポイトでミルクを与えるときの注意点

・子猫を仰向けにしない
・哺乳瓶を押しつけないようにする
・シリンジ(下記画像参照)で与える場合は、一気に押し込まず少しずつ流し込んであげる
・熱湯で溶かしたミルクは人肌に覚ましてからあげる
・人用の牛乳などは与えない
・生後3週間くらいまでは2~3時間おきに授乳する

※シリンジの画像


哺乳瓶で与える場合は子猫の吸い付きで量の調整ができますが、シリンジで与える場合、一気に押し込んでしまうと子猫の気管にミルクが入ってしまう恐れがあるので、気をつけてくださいね。

一生懸命哺乳瓶の乳首を吸っている姿はとても愛らしいですよ(*^^*)


もし保護した猫に元気がなく与えたミルクも飲めないようであれば、健康状態が悪いことも考えられるので、できるだけ早めに動物病院で診てもらいましょう。

すぐに動物病院へ連れて行けない場合にすること【排泄】

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生後間もない子猫は自力で排泄ができないため、母猫が、お尻周りを舐めて促してあげます。

生後3週間くらいまでの子猫を保護したときは、湿ったティッシュでお尻周りをチョンチョンと刺激して排尿を促してあげましょう。

授乳のタイミングでお尻チョンチョンをすれば忘れることもないですよね☆

便については、ミルクしか飲んでいなければ2日に1回程度です。
ベビーオイルなどをつけた指や綿棒で、肛門をマッサージしてあげると排便します。

ただし、4日以上排便が見られないときは動物病院で出してもらうことをおすすめします。

子猫を保護したら必ずしてほしいこと

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子猫を保護したらまずは動物病院に連れて行くことが望ましいところですが、保護した時間帯や状況によっては、すぐに動物病院へ連れていけないこともあると思います。

その場合は上述に記載したとおり
1)暖める
2)食事を与える
3)排泄・排便の介助をする
1)~3)の順に手助けしてあげてください。

その後はできるだけ早めに動物病院へ連れていき、獣医さんに診てもらいましょう。

動物病院では

・子猫の推定年齢
・年齢にふさわしい食事など
・ノミ・ダニ・寄生虫の対策
・予防接種や検査の有無
・去勢・避妊の必要性

など、今すぐやるべきこと今後やっていくべきことを確認しておきましょう。

自身で調べたり、知り合いに聞くより、獣医さんのアドバイスが的確です。

とくに子猫は、判断を誤ると命の危険を伴うので、獣医さんの指示を仰ぎましょう。


保護した猫を飼うことができない場合


子猫を保護したけど、何らかの事情で飼えないこともあるかと思います。

新たな飼い主を探す場合、里親募集の掲示板などを利用しようと考えることもあるでしょう。

しかし、個人間での譲渡は、トラブルの発生や虐待目的などの可能性があるので、おすすめできません。

もし、新たな飼い主を探さなくてはならない場合は
・近所の人や知り合いに声をかけてみる
・診てもらった動物病院で相談する
動物愛護団体に相談する
という手段で探しましょう。


下記リンク先に、全国の保護活動団体が記載されています。

ninlish.com


あなたの助けた命が繋がることを願っています。